学力向上実践研究推進事業計画書
1 推進校における学力に関する課題

学力向上フロンティア事業・学力向上拠点形成事業を通じて生徒の授業理解度を高め,家庭学習習慣の形成を促すように指導方法の工夫・改善を進め,一定の成果は得られた。しかし,教科や学年による偏りや時期的な沈み込みが見られる。
平成20年度の「みやぎ学力状況調査」の結果からは本校生徒の4割近くが「基礎・基本がわかるまで教えてくれる授業」「興味や関心がもてる授業」を「受けたい授業」として挙げており,「家庭学習をする上で悩んでいること」として「部活動との両立」「計画が長続きしない」「集中できない」「方法が分からない」と回答する生徒が比較的多い。

したがって,「分かる授業」をめざして指導内容・指導方法の工夫・改善を徹底するとともに,生徒が卒業後の将来を豊かに展望し,高い目標にチャレンジする姿勢を育むことで,日々の学習に取り組む意欲を引き出し,主体的な学習習慣の形成を促し,バランスの取れた豊かな高校生活を送らせたい。

 

2 研究課題
  1. 主体的な学習習慣を身につけさせる指導方法の工夫・改善
  2. 生徒の学習意欲を高める進路指導の在り方

 

3 研究の具体的な内容
  1. 本校シラバスや本県作成の学びのロードマップ等を活用し,各教科で学習方法や授業の受け方についてきめ細かく指導することによって生徒の授業理解度を高める。
  2. 公開研究授業や各種研修会を活用して,各教科担当者が授業研究に取り組み,教科のおもしろさや学ぶことの楽しさを実感させる指導を実践し,生徒の授業理解度を高め,学習意欲を引き出す。
  3. 各学年の協力を得て各教科で週末課題を実施する等,予習・復習に継続して取り組むことの大切さを生徒に体得させ,家庭学習の習慣形成を促す。
  4. 将来の進路に関する情報を幅広く提供し,生徒が広い視野に立って進路目標を設定する中で,日々の学習に主体的に取り組む態度を育てる。

 

4 成果等の把握と検証の手立て
  1.  生徒・保護者・教職員による学校評価を実施し,その結果を校内の学校評価委員会で分析・検証する。
  2. みやぎ学力状況調査の結果を活用し,学力向上対策委員会を中心に分析・検証する。
  3. 授業公開及び公開研究授業等を実施し,関係識者の評価を仰ぐ。
  4. 研究課題に応じた指標を設定し,自己評価・相互評価・外部評価を適宜実施する。
  5. 進路希望調査や卒業後の進路状況等,進路指導資料を活用して成果を分析・検証する。